◎ [基本・説明] :  …… 特殊な材です。…世界の五大銘木の一つ。堅木の高級材。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　主産地
◎　原産地┌(本)タガヤ … 東南アジア、インドシナ半島 …タイ(Khi-Lek)、 ラオス
　　　　　│(紫)タガヤ … 東南アジア、インドシナ半島 …タイ(Serthorn)、ビルマ(Tin Win)
　　　　　└(ア)タガヤ … アフリカ大陸 西海岸諸国　　…カメルーン(Wenge),ガボン,コンゴ

　特徴　・・　堅い、重い、緻密、難燃性、沈木、光沢。　　　　　[現場メモ]
　欠点　・・　割高。上下・価格巾大。石灰分を含む。　………刃物を痛める(刃こぼれ)
　長所　・・　茶系の世界銘木。磨けば、美しく〜　　　………心割に石灰が集中
　　　　　　　茶道などの道具に喜ばれる。耐久性が良い。
　(本)タガヤ…琥珀(こはく)色した希少種…杢目が美しい。……苦い(粉)。杢目、やや大きい
　　　　　　　扱い業者は殆どいなく、従って輸入実績　………極少。
　(紫)タガヤ…紫色した小笹杢　　希少種…杢目が細かい。…┬製材直後は白く、空気にふれて、
　　　　　　　飾り棚、茶道具など、愛好家が多い。　　　　└紫色に変わる。　刃物を傷める。
　(ア)タガヤ…濃茶(チョコレート色)、漂白が効く。……………研磨波が出来る。甘い香(粉)
　　　　　　　杢目、やや荒く、大柄な杢。天板向け。　　　　△　　　要注意
◎　　和名：　鉄刀木＝タガヤサン　Cassia Siamea マメ科……………主産地・タイ国(Khi-Lek)
　　　　　　　　　　　(本)タガヤ、(紫)タガヤの杢目の美しさから、愛好家多い。
　　　　　　　　　1,200年頃、 茶の木=ツバキ科、中国(明)より、種を持ち返る。
　　　　　　　　　1,450年頃、 茶の湯の点煎→大流行、その道具にタガヤサン入る。
　　（異種）　鉄　木＝テツボク　　Intsia Spp　　クスノキ科　　メルバオ Merbau 属
　　　　　　　　　　　タガヤとは異なる木。インドネシア海域の島々の産で、
　　　　　　　　　　　戦中は現地の日本兵が"箸"を作った堅木＝[鉄木]として知られる。
　　　　　　　　　　　堅くて重く、黒色の重厚感があり..  
　　（ 〃 ）　英　名＝Iron Wood. / アイアンウッド  ... "堅い木の総称" ...
　　　　　　　　　　　(明治：輸入統計に見られるが(横浜)税関による混同の可能性あり)
　　　　　　　テツボク：　　Moluccan Iron Wood. 　　インドネシア海域 モルッカ諸島
　　　　　　　　　　　　　　タイヘイヨウ・テツボク　Intsia Bijuga
　　　　　　　　　　　　　　セイロン　　・テツボク　Mesua ferrea
　　　　　　　　　　　　　　ボルネオ　　・テツボク　Euside Roxylon Zwagari
　　　　 ※ 　ビリアン：一般的にホームセンターで[箸]の素材に
　　　　　　　　　　　　　　鉄木シールを貼って即売。　　 (ビリアン・ウリン・ブリン)
　　　　　　　　　　　　又、インドネシア産品に"日本・木刀"として"鉄木"シールで
　　　　　　　　　　　　靴墨で黒くして、(バリ島 現地みやげ、黒檀木刀 2,000〜)
　
◎　略史：1,450年頃、ヨーロッパでは、ポルトガル船による"アフリカ奴隷"の始まり。
　　　　　1,494┐　(1)トリデシリャス条約……スペイン(西)、ポルトガル(東)を、
　　　　　1,506┘　　　　子午線で地球を半分づつ、それぞれの植民地に〜　始まる。
　　　　　1,529　　(2)サラゴサ条約…インドネシア海域(モルッカ諸島・争奪戦)、西イリアン。
　　　　　1,543　　　　　ポルトガル船 北上 … 日本 種子島に漂着, (鉄砲2丁、200両で)。
※[同名異種] 一般的に多いので、要・注意。　　◎ 現況…資源枯渇中。原木丸太…輸入ゼロ。

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